単体OHでお預かりしているシリンダーヘッド。
交換の為、社外らしきEX側ガイドを抜いてみたところです。
ヘッド側下穴にカジリ傷が発生しており、このまま新たにガイドを打ち直してもオイル下がり等の発生を招く可能性が高くなります。
引き抜いたEX側バルブガイドです。過去に打ち替えられた物と思われますがリン青銅系のガイドです。ガイドを引き抜く為上部を削り取ってしまった後の画像ですが、なぜかクリップ溝が二か所あり、下側の溝はガイド穴の中に潜り込む状態でした。
下穴の拡大画像。ガイド穴内壁が荒れてしまっているのがわかります。この場合、下穴を一度ボーリングした後に、適正な締め代にてガイドを再圧入する事となります。ボーリング後の下穴サイズによっては一日物でガイドを製作する事となります。
40年前後も経過したヘッドですから、こういう事も想定内です。