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PISTAL


高性能と耐久性を重視した妥協なき製法と素材選択。

PISTAL社製鍛造ピストンは、航空宇宙機用としても用いられる2618A/RR58合金から更にMIL-STD-2154 /class Aと呼ばれるミルスペック基準をクリアした物だけを素材として採用し高度な管理下での鍛造製法と特殊熱処理を施された上で製作されています。


2618/A は、鍛造や熱処理工程での難易度は高くなりますが、一般的に鍛造ピストンで使われる素材に比較して下記の点に優れています。

  • 機械的なストレスに対して大幅に強靭で、疲労寿命に優れ高負荷に耐える。
  • 高温時の強度低下が少ない。又、熱伝導性と放熱性に優れる。
  • 融点が高く、ハイチューン時や高負荷運転時に余裕がある。(2618/A 融点550 ~ 640℃)
  • 多く含まれる銅成分により素材の自己潤滑性が高く、エンジン運転中のシリンダー内壁やピストンリング、ピンに対してのフリクションが低減される。ピストンのみでなく各部の摩耗が抑えられエンジン全体の寿命が延びる。



自由度を持たせた圧縮比設定

空冷Z用PISTAL PISTONは、ヘッドガスケット/ ベースガスケットの組み合わせを変える事で簡単に圧縮比を可変出来る様になっています。 使用するカムシャフトや燃焼室ボリューム等と照らし合わせ、臨んだエンジンキャラクターを実現させ易い設計です。


各部マージンを考慮した設計と実動試験

凡そ考え得るカムシャフトやバルブの組み合わせを、机上のみならず専用モックアップエンジンを用い数十種類に渡りデータ収集を行った上で、ピストンの設計試作及び実機への組み込みによる実動試験を行っています。 基準から大きく外れた仕様でない限りバルブリセス深度と外周方向へのマージンもデータとしてご提供が可能です。


軽量且つ高剛性なピストンデザイン

最新の構造解析技術を投入したスリッパースカートとショートピストンピンデザインにより軽量且つ高剛性に仕上がっています。 また、ピンボス間を繋ぐダブルブリッジ化により更なる剛性UPとピストン内面よりのクーリング性能の向上を実現しています。


フリクション低減

軽量且つ高剛性設計により高回転高負荷時におけるピストンの変形を最小限に留め、更にXylan Anti scuffコーティングをスカートエリアに施す事で初期なじみ性の向上とフリクションの低減を始め、万が一のシビアケース時においても高い耐スカッフ性能を確保しています。


専用鍛造金型を用意

ボアサイズ毎に数種類の鍛造金型を製作。軽量化と高剛性を実現する為の最適なブランク材からマシニング仕上げが施されています。またピストンヘッド裏だけに留まらずピンボス両サイドから3Dアンダーカットを施し、軽量化はもちろんピストンの重量バランス放熱性の向上を実現しています。





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