整備の為に分解中のZ1000Rのシートレザーですが、独特の細かいディンプル模様をじっと眺めていると、何だか目がおかしくなった様な気になってきます。(笑)
ちなみにこのシートレザーは現在では販売終了のカワサキオリジナル
Z1000Rは当初限定車の位置付けでもありましたので、座面部分の縫い目が通常はプレスモールドで表現されるステッチでは無く、プレミアム感の演出の為かわざわざ本当に糸を使って縫い目が付けてあります。
ただ、縫い目部分には当然レザー表面には穴が開いているわけですから、裏側処理が行われていても雨に打たれるとシート裏に浸透し易い為注意が必要です。
ちなみにZ1000Rは輸出使用でしたし、主たる輸出先のアメリカでこのバイクを雨の中わざわざ乗る人間は少なかった為かさほど大きな問題にはなりませんでした。
元々販売台数が少なかった事もあるかも知れません。
ところが、レプリカばかり走っていた時代に、ベーシックなネイキッドバイクを再度とカワサキがゼファー400をデビューさせた時に同じ方法で製作したシートを採用したところ、周知の通り当時ゼファーは大ヒットとなり、雨の多い日本では座ったらジーンズに濡れ模様が付くと苦情が出たそうで、通常のプレスモールドステッチに変更されてしまいました。