先日火入れまで完了しました高知県のMK2エンジンのダイジェストです。

ミッションは分解洗浄測定。これと言った異常は無かったので、ベアリング、クリップ、Oリング類の交換

クランクも各部測定、MK2では結構な確率で位相がズレてるケースが多いですが、このクランクはきわどいラインでしたがセーフとしました。位相ズレを修正するとなると完全分解のフルリビルトとなり費用もそれなりにかかってきますからね。サイドスラストは基準値内で、少し振れていたので芯出しをして、磨いていきます。(左が磨き洗浄後、右が洗浄前です。)

クラッチ廻りは、Jバスケットにコンバート出来る弊社のクラッチシステムコンバートキットをセットしケースを締めていきます。

弊社エンジンOHでは定番の4面研(ケースデッキ、シリンダー上下、ヘッド下)を入れているのでデッキ面はとてもキレイです。

お客様ご指定の旧ワイセコ71Φピストンをセット

ピストンにはデフリックコート(固体潤滑処理)を施しました。

シリンダーは弊社ESTシリンダースリーブに

カムライン、リフターホールと異常は見られなかったので塗装ブラスト時のメディア、機械加工時の削りカスを念入りに洗浄し取り除きます。

ヘッドは全て新品の純正部品を使用し、バルブガイドのみ弊社オリジナルのSAバルブガイド(焼結合金)に打ち換え、シートリングカット、セット調合わせ、バルブステムエンド研磨と定番メニューで

精密シートリングカットをしていますが、バルブのすり合わせ、当たりの確認もキッチリ行います。

アイドラー類も純正新品でWEBカムST-1&アジャスタブルカムスプロケットでバルタイ調整、シム調(バルブクリアランス調整)まで行いエンジンスタンドでの作業はここまでです。車体にエンジンを搭載し

クラッチ廻り、PAMSウオタニSP2のピックアップなど取り付け

発電系統はマグネットローター、ジェネレーター等まだ大丈夫でしたので、MOS FETレギュレーターにSHORAIバッテリーの組み合わせでSET。スターターワンウェイクラッチ、スターティングギアは新品に交換。

GPZタイプオイルポンプに交換し、オイルパン、各部エンジンカバー類を取り付け、火入れに前にスタータークランキングでエンジン全体にオイルを回します。点火、吸排気系統を取り付け火入れとなります。

現在、追加作業を頂いた部分を着手中ですが、入庫時にすでにセットされていた足廻りや車体関係に少々問題がありまして奮闘中です・・・。
頑張ります!!






