弊社扱いのKAWASAKI Z系空冷エンジン用のシリンダーヘッド温度センサーセットです。

https://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000250/ct28/page1/recommend/
接続用防水コネクターセットとセットアップ用データシート込み。
空冷Zをフルコン化して点火制御やインジェクション化する場合、ヘッド温度を取得することで、エンジン温度に応じた点火時期や燃料の補正が可能になります。
具体的には、冷間時には点火時期を進めてアイドリング回転数を上げ、暖機中の回転を安定させる。反対にヒート時には点火時期を遅角させて回転数を抑えたり、走行中のノックやデトネーションを防ぐ方向へ補正したりといった制御ができます。

点火補正セットアップ例 (LINKの場合 ヘッド温度が水温と表示されています)
インジェクション制御では、ヘッド温度に応じて燃料の増減補正を行うこともできます。

始動時毎の温度による燃料増や水温及びスロットル開度による補正セッティング例
(LINKの場合 水温で補正テーブルとなっています)
また、フルコンのログ機能を使えば、走行条件やエンジンの運転状態によってヘッド温度がどのように変化しているのかを容易に確認できます。

ちなみに、同じく温度で制御となるとオイル温度でともなりがちですが、特に空冷エンジンの場合は燃焼による暖機状態とオイル温度の上昇が乖離している場合が殆どの為、ヘッド温度中心での制御を推奨しています。
さて、この温度センサーをシリンダーヘッドに装着する方法としては、これまで燃焼室に近い部分へ直接ねじを切って取り付けるか、必要に応じてユーザー様側で取付用アダプターを単品製作していただいていました。
弊社でも必要に応じてアダプターを都度製作していましたが、今回、以前から使用してきた形状をベースに取付用アダプターを量産製作しました。

シリンダーヘッド本体に追加工を行うことなく、スパークプラグ座面、またはシリンダーヘッドナット座面を利用して温度センサーを取り付ける方式です。
取り付けが比較的容易であることに加え、センサーをヘッド上面の燃焼室に近い位置へ配置できるため、その周辺の温度変化をレスポンス良く捉えることができます。

ラインナップは2種類
プラグ座面へ取り付ける場合はアダプター自体がプラグガスケットを兼ねる構造としており、使用によって傷んだ場合にも気軽に交換できる価格としました。
Bプラグtype
Z系・J系純正ヘッド等に使用されるBプラグに対応。
Cプラグtype
PAMS製シリンダーヘッド等に使用されるCプラグに対応し、さらにシリンダーヘッドナット座面にも組み込み可能な形状としています。
どちらのタイプも税別¥600/pcsです
材質には耐食性と熱伝導性に優れたアルミ材を採用。
ヘッド温度の考え方
ヘッド上面にセンサーを置いた場合、走行中は本体周囲を風が通過するため計測される温度は実際の燃焼室周辺温度より若干低くなります。
これは他の場所にセンサーを取り付けた場合でも同様ですが、このような外装タイプの温度センサーは表示された数値を燃焼室内部の絶対温度として捉えるのではなく、冷間状態から暖機終了まで、さらに通常の温度域を超えてヒート気味になった場合までの状態変化を判断するための指標として使うものです。
同じ位置、同じ条件で継続して計測することで、通常時に対して現在どの程度冷えているのか、あるいはどの程度熱を持っているのかを判断できます。
その変化をフルコン側の点火時期や燃料補正へ反映させることが、このセンサーを使用する主な目的となります。
使用方法
センサーをアダプタ―に取り付けする際には、熱伝導性の高いシリコングリス等を使用すると、アダプターとセンサー間の熱齧り防止と共により速やかにセンサーに熱変化が伝わります。

アダプターをイグニッションプラグ座面に取り付ける場合は、必ずプラグに装着されているガスケットをカットして取り外してください。

アダプターをシリンダーヘッドのプラグ座面へ直接密着させ、その上からプラグを締め付ける構造となります。(繰り返し脱着でプラグ座面の変形が大きい場合は交換して下さい。)
また、Cプラグtypeはイグニッションプラグ座面だけでなく、シリンダーヘッドナット下にも組み込み可能な形状・サイズとしています。
この方法では、2番または3番プラグ横のヘッドナット座面にあるワッシャーの下へアダプターを入れ、ヘッドナットと共締めします。
シリンダーヘッド本体への追加工を必要とせず、ヘッドの仕様や用途に応じてプラグ座面またはヘッドナット座面を選択できる、シンプルなヘッド温度センサー取付用アダプターとなっています。






