世界中様々に販売されているフルコンですが、極一部の物を除き基本ワイヤーインと呼ばれるタイプの汎用フルコンの場合は、車両に取り付けする為のハーネスは素材から製作する必要があります。
コネクターや端子は販売されており当社でも扱いはありますが、機能毎に分類された各色の導線を用意するのはかなり大変な為、LINK ECUを車両に装着する場合はメーカーから用意されているものを使うと便利です。各種長さのものがありますが、オートバイ用であれば2m長のものが良いでしょう。
さて、写真のものは現在作業中のフルコンインジェクション仕様Zに使う為、素材から製作したハーネスセットです。

配線の熱劣化を防止する為にガラスチューブを使い、機能毎に振り分けて製作してありますので車両に装着しながら長さを合わせてコネクターを取り付けられる様にしています。
コントロール系と電源系を一緒にしていますのでそれなりの量ですが、実は1980年代のカワサキ純正インジェクション車のDFIシステムと点火系のハーネスを一緒にするとそれほど変わりません。
ECUの性能は比較にならないレベルで進化はしましたが、ハード部分の構造自体はそれ程では無いのです。
こちらはECU本体に接続するコントロール系

今回の車両はツインプラグ仕様で、弊社のイグナイター付きタイプのコイルを使用します為、コイル電源やアースを組み込んで点火系配線をシンプルに出来る様にしています。
前述の通り各機能やセンサー毎に振り分けしていますので、見た目の量の割には取り回しや接続は行い易くなっています。
使用するデバイスは、TPS,MAPセンサー,汎用圧力センサー(燃圧もしくは油圧),シリンダーヘッド温度センサー,吸気温度センサー,イグニッションコイル×4,インジェクター×4,CAN接続空燃比デバイスとなります。

クランク角度センサーからの配線は既に車両側に這わせてありますので、ノイズ処理を施してコネクター用の端子を装着。今回はカシメ部分を金メッキしてあるものを使用しましたが、この端子は外周4方向からカシメ為の専用工具が必要になります。

こちらはリレーヒューズボックスを含む電源系ハーネス

インジェクションシステムを正常に機能させる電源電圧の安定化の為にリレーやヒューズを使って専用の電源回路が必要になりますので、これが必要です。
フューエルポンプやインジェクター、イグニッションコイル等の大きな電流が必要なユニットリレー回路を、マイクロリレーを使用して製作してあります。
リレーヒューズユニットは配線挿し込み部分もシールされている海でも使用できるタイプです。
ハーネスセットを製作する為の端子やシールとマイクロリレーとのセットは弊社にて用意があります。
今回は、ヒューズではなく市販のブレーカーユニットを使用しています。

ヒューズに比較すると割高にはなるのですが、万が一の異常で過電流が流れた際にはブレーカーがダウンしますので、復帰時にはセンターの爪を戻すのみです。予備ヒューズを用意する必要がありません。






