先日紹介させていただきましたフルコン用イグナイター付イグニッションコイルです。

以降何件かお問合せをいただいたのですが、これを使用してキャブレターにフルコンを使ってのイグニッション制御は出来るのですかとの事。
もちろん出来ますし、弊社ではCabcom(キャブコン)と呼びながら6年程前から社内を含む数台の車両でフルコン点火システムを使用しています。
例えば弊社でよく使用するLINK ECUですが、元々フューエルインジェクション用のフルコンですので2輪に使用するには充分以上に多機能な割に、現行製品のG4X Atomの場合本体が税別¥123,000とフルコンとしては手頃な価格です。
メーカーサイトでフリーダウンロード可能な基本ソフトウェアは日本語表示が可能な上、ユーザーインターフェースが非常によく出来ている為、PCを仕事等で使う様な人であれば直感的に理解し易く、既にレーサーを含むエキスパートプライベーターさん何人かやショップさんがイグニッションコントロール用として使っています。
動画の様にエンジンや車両の使用目的に合わせて専用の点火時期マップを製作してやったり、TPSやMAPセンサーによる点火時期の補正制御が可能なのはフルコンの基本機能ですが、LINKの場合は本体に大容量のデータロギング容量が標準装備されています。これらの表示も基本ソフトのみで行う事が出来、自分が必要な情報をピックアップして見れる様なカスタマイズも可能ですので、空燃比計を使用してキャブのセッティング迄を煮詰めを行うレベルのユーザーさんにも非常にメリットがあるかと思います。
例えば下の写真は、LINK基本ソフトのログ表示機能を使ってグラフ化したものです。
縦軸をスロットル開度、横軸を回転数として、Linkのフルコンに接続して記録した空燃比計の数値をカラーで表しています。
こうしてやると、実際の走行中のどこが薄いのか濃いのか非常に分かり易いです。
開度的にスローなのか、ニードルのストレート径か、テーパー角かニードル高さか、それともメインジェットかと言った感じです。

実走行による路面や空気抵抗による生の負荷をかけた数値を可視化出来る事の有利さは大きいですね。
他にもフルコンならではの様々な補正制御の方法もありますので、何が出来るか追って説明していきましょう。
フルコンインジェクション及びキャブコン関連の製品はテクニカルパーツとなります事と、担当者は日中は作業中や外出しております事があります為、お電話にてのお問合せには対応致しかねる場合があります。
ご質問や在庫確認、及びご購入お申込みにつきましては弊社お問合せフォームよりお願い致します。
https://www.pams-japan.com/contact/
ブログ記事にてご紹介させていただいております価格は消費税別の表示としております。
又、価格は記事記載時のものとなり、後に変更される場合もありますのでご承知おきくださいませ。
ご購入時には最新の価格をご確認下さい。