エンジンを正常に稼働させ続ける為のオイルを送る、心臓とも言えるオイルポンプです。

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夏に向けてオイルの負荷も大きくなり、油温が上がった際に消耗したオイルポンプは内部クリアランスが大きくなってリークロスが増えて暖機後の圧送力が極端に低下してしまいますので、機会があれば点検される事をお勧めします。
オイルポンプの消耗状態の外からの点検方法は過去にも記事にしていますので、ご参照ください。
さて、JPオイルポンプは、最終組み上げと点検を全て社内にて行っています。
内部のリークロスを限界迄下げる事を目的に、最も内部クリアランスの小さかったZ1系初期の純正を遥かに上回るレベルで各部部品を仕上げています。カバーの合わせ部の位置決ピン穴があってもボルトの締め具合を変えるだけでギアの動きが変わってしまう程な為です。

内部のギアを全てマイクロポリッシュ仕上げにしてありますのは、外周や側面部に僅かな加工エッジも残さず、組付け直後からスムーズに回す為です。

お手元に届きましたら、ギアの主軸を軸方向に動かし、それ迄使用されていたものと比べてみて下さい。弊社製の物は目視はもちろん指先では全くガタは感じられず、しかしスムーズに回転出来る絶妙なクリアランスに仕上がっている筈です。

JPオイルポンプは、Z系エンジンのオイルラインで許容できる流量を社内にて検証し、その結果純正品と比較し圧送容量こそ13%増加する様にギア幅を変更していますが、大量生産品としては不可能なレベルに迄詰めたクリアランスによる高精度さと内部リーク率の低さの方がむしろメインであったりします。
又、ボディの製法を砂型鋳造にする事で量産性は決して高く無い上に生産コストは高くなりますが、鋳造後の冷却時に全体的にゆっくりと冷える事で内部への応力が残り難い特性がある事もこの精度の高さに寄与しています。