Z系を含む車両をフルコンイグニッション化制御やインジェクション化する際、クランク角度を知る為にピックアップローターが必要となります。

弊社が用意しているものは、ロータータイプとして24-2と呼ばれるLINK ECUはもちろんHaltechやMotecを含む一般的なフルコンECUの殆どに対応出来る形式です。
又、このタイプのローターは現行市販2輪車の多くで同様の形式のものが使われています。
パーツとしては、弊社が10数年前にZ系のインジェクション化を開始した当初より用意しており、お問合せのあった場合には個別に対応と販売して来ました。
汎用性の高さからフルコンチューニングの普及した国外からも問い合わせは多く、今迄に販売した数の半数以上が海外に発送されています。
現在はPFI websiteの開設と同時に各種部品の購入を簡易とする為、Web shopでも取り扱いを開始しました。https://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000246/ct28/page1/recommend/
現状Web shopにて取り扱いしているのは、Z1,Z2〜Z1000J,Z1000R系用となります。(Z1100R,GPz1100は、要ポイントベース交換)
又、GPz750やゼファー750系への対応も可能なローターも用意がありますので、その場合はご相談下さいませ。

さて、マウントベースをSCM調質鋼からマシニング製作したものを、ドエルピンで位置決めして組み込む方式を採用しています。
これは汎用性を高める為ももちろんではあるのですが、ローター部分をマウントに溶接する方法を採用すると、治具を使用してもローターが回転方向にずれ易く、上死点マーキング位置の精度が低下するケースがある為です。

溶接固定した場合、発生しえる回転方向のずれとしてはクランク角で最大2~3度が見込まれます。
もちろんノーマルエンジンやライトチューンのレベルでストリートで使用する限りはそれが明確にエンジンに対して問題になる事はありません。
(様々な使用状況が想定されるストリートマシンでは、ある程度のマージンを取ってのセッティングが基本です)
但し、レースレベルのハイチューニングエンジンにフルコンを使い、マージンを削りながら可能な限りのパワーを出す為の点火時期セッティングを施す場合は、マーキングの精度が非常に重要になってきます。
そういった環境で使われるエンジンに、ローター個体差で早い方に3度も実点火時期がずれればセッティングの信頼性が低下する事はもちろん、最悪ブローの原因になりかねません。
例えば同じ仕様のエンジンであれば以前の点火マップを流用したり、同一個体でも転倒による修理でローター部分を交換する状況もあり得るわけですので。
弊社が10数年前よりZ系車両のインジェクション化や、キャブレター車のフルコン点火システムを行う為にピックアップローターの製作を始めた際に、レース仕様車への導入要求が既にありました。
(実際に筑波サーキットでのレースにてフルコンインジェクション化して走行した車両にも同じものを使用いただいています。)
この為、部品点数が増えてはしまうのですが、あえてマシニングと組み立てによる方法を選択し、プレート位置を決めるピン部分は軽圧入にてクリアランスは無し。

又、クランクシャフト側のピンが収まる部分も可能な限りガタの無い寸法としています。







