パーツなどのテストを始めとした開発車両的な位置づけのZ1000Jですが、開発車両とは言ってもそれなりの拘りはあちらこちらに散りばめられています。
今年の夏は遠乗りも・・・なんて思っていたのですが、結局は電装系パーツやエンジン系パーツのテストが続き、その様な乗り方も出来ずに夏が過ぎました。
PISTAL 72mm を組み込んでおりますが、敢えてヘッドはノーマル。ピストンは何度かに分けて、同じPISTALでもボアサイズを変えながらデータ収集。ピストンだけの交換でパワーだけではなく、フィーリングも随分変わる事を実感します。
キャブレターからインジェクション仕様へ変更。AT POWER社に特注で製作してもらったシャフトレススロットルボディです。プロトタイプだけで何基も製作し、英国と日本を行ったり来たり。当初は小さな問題点も幾つかありましたが、今では随分と完成度の高い物になったと自負しています。この手のパーツは、やはりお披露目までに時間が掛かります。特に生産国が海外なら尚更です。
インジェクション化する事自体も我々の興味と勉強と挑戦でもあったのですが、インジェクション化した事によって、今まで感覚に頼っていたセッティングや、頭を悩ます症状等が数値としてデータに残り、それもノウハウとしてキャブレターセッティング、そして点火セッティングに活きています。
BITO製38mmKYBフォークチューニングした上で、サンスターローターとAP2696を短縮加工して組合わせています。
ノーマル然としていますが、スイングアームはクロモリで製作。前後ホイルはマグタンですが、リム&スポーク部分にアルミ色のアクセントを加え、ノーマル風情に仕上げています。RサスはQuantumリザーバータンク付き。旧い物ですが先日分解OHを施しました。
ステップ周りはヨーロッパ仕様の1000J純正パーツで少々バックステップ化。ブラックでペイントした後に、手持ちにあったR1純正ステッカーを奢りました。
開発車両と言う位置づけではありますが、乗り易く全体的にパフォーマンスの底上げが出来ていると思います。
上手く行けば、年末~年明け辺りに面白いオリジナルパーツをご紹介出来るかも・・・しれません。
そうなります様に。。。夜な夜な開発作業は進みます。