長期に渡る耐久性と強度確保を求めた結果、鍛造+浸炭熱処理製法を採用。また鍛造化により強度を保ちつつ中空加工を施し、同時に大幅な軽量化(対中実カム)とフル切削仕上げによる精度の向上も実現しています。

TYPE 00
■ ノーマル~ストリートツーリング
Z1~Mk2純正カムシャフトリプレイス
リフト高さ IN 8.3mm EX7.8mm
純正ピストン~社外ピストン 66, 68 ,70 mm 推奨
摩耗消耗した純正カムシャフトを交換する為の新品として、
カムプロフィールは、kawasaki Z系純正カムシャフトに準じたものとしています。
Z1初期型の純正に比較しても大幅に軽量化しています。
純正バルブスプリング使用可能
Z系純正シリンダーヘッド加工不要
TYPE 01
■ ストリートスポーツ
純正ピストン~社外ピストン68mm 以上推奨
リフト高さ IN 9.0mm EX9.0mm
Pistal racing 社製を含む、各社社外ハイコンプピストンとの相性が良好なベーシックなハイカムです。
カムプロフィールは、シティランを含むストリートでの扱い易さを保ちながらパワーカーブは全体的な底上げを可能とし、低中速域を犠牲にする事なく、ノーマルカムと変わらぬ扱い易さを維持しつつ高回転迄ストレスなくパワーが追従する設定です。
純正バルブスプリング使用可、
PAMS ESバルブスプリング TYPE Sを推奨
原則的にZ系純正シリンダーヘッドは加工不要です。(ヘッド個体差を考慮し必ず現物合わせにてご確認下さい)
■ 弊社製カムシャフトに使用するシム及びタペットについて
シム及びタペット(バルブリフター)は、必ずカワサキ純正品を使用下さい。
アウターシム カワサキ純正 12037-001〜025
アウターシム表面に摩耗や傷があるものを使用した場合、カム山にダメージを及ぼす場合があります。
※現在入手が可能なカワサキ純正のインナーシム用タペット(リフター)12032-1066を使用してのインナーシム化は行わないで下さい。旧来品との仕様の違いにより、タペット面及びカムシャフト側に重大な損傷が発生する場合があります。
■ 同一ハイコンプエンジンによるカムシャフト使用例 車両:Z1
同一エンジンに、TYPE 00 / TYPE 01 の各カムシャフトを推奨バルブタイミングにて組み込み後、空燃比及び点火時期を各々調整して最高出力とトルクを参考比較したものです。
エンジン仕様 | |
---|---|
シリンダーヘッド | ノーマル(ポート加工無)修正面研のみ |
バルブ | PAMS HFバルブPlus(STDサイズ) |
バルブスプリング | PAMS ESバルブスプリング TYPE S |
ピストン | Pistal racing Zシリーズ用70mm 10.5:1 シリンダーブロック 修正面研のみ |
キャブレター | CR33 Z1純正インシュレーター仕様 |
TYPE 00 ■ 緑 / TYPE 01 ■ 赤

■ 01カム組み込みにより全域で00カム使用時(純正プロフィール)のカーブを全体に上回る特性となり、ストリートでの常用域にてより太くなったトルクを体感出来ます。
※こちらの使用例は、Pistal racing社製70mmピストンを設計仕様で組み立てた場合の一例です。同じエンジンでも面研やガスケットの変更で更に圧縮を上下させた場合、各カムカーブの差が変化する場合もあります。