輸入車、国産車と様々なオートバイにこれまで乗り継いでこられたオーナーさん。今現在も複数台を所有しており、その中でもどうしてもZ1だけは外せないという思いが以前から強く今回のオーダーを頂く事になりました。
また製作ベースとなったのはZ1ですが外装色およびグラフィックは750D1をモチーフに若干アレンジしたものとなりこれもオーナーさんの拘りです。基本的にエンジン、車体ともにノーマル然としていますが古いバイクという事を気にする事無く乗れるよう耐久性また信頼性の向上のため各部に気を配り作り上げました。

●各アルミパーツのバフ掛けが完了。仕上がりは下地の状態により大きく左右します。光りすぎる一歩手前の寸止めフィニッシュです。
●クランクシャフトの洗浄、計測。
●トランスミッション全分解組み立てオーバーホール。
●トップギア・ドック部エッジに痛みが多少見られたため、程度的にはこのままでも使用には問題はないものの念のためストックから良品に交換です。
●ギア一つ一つを手に取って入念にチェックをしていきます。
●ASSY状態になったトランスミッションをアッパーケースにセットします。
●ロアケースを締結し、トランスミッションの動作チェックを行います。
●各部クリアランスの確認、動作チェックが完了し、ロアケース側にシール材を塗布して本締めとなります。
●上下クランクケースが締結され、エンジンスタンド上で180°回転した状態です。最小値デッキ面研にシリンダースタッドボルトは純正新品に交換済み。
●純正オーバーサイズピストンです。フリクションの低減、耐久性向上を狙いピストンピンも含めWPC+MOS2処理を施してあります。
●リングの組まれたピストンがコンロッドにセットされました。
●STDサイズから0.5mmのボアアウトですが、一度スリーブをブロックから引き抜き、弛み止め対策を施してあります。その際にブロックの上面下面の最小値面研も行っています。
●シリンダーブロックがインストールされました。ピストントップの0.5という刻印が純正オーバーサイズを物語ります。
●こちらも新品純正のアイドラーギア、センターOリング使用。 ●ヘッドガスケットをセットし、後はヘッド搭載を待つばかりに。
●バルブガイド交換、シートカットの終了したシリンダーヘッド。ガイドはオリジナルの対策鋳鉄仕様となります。リフターホールの状態も良好です。最小値面研済み。
●バルブも全て新品純正を使用、ただしZ1用ではなく後継機種からの流用です。特にZ1用に比べインテークバルブの熱処理のレベルが上がっています。
●擦り合わせも完了しバルブがセットされた状態です。ちなみにバルブスプリングも純正部品ですが後継機種からの流用です。
●ASSY状態になったヘッドを搭載。規定トルクにてヘッドナットを締め付けていきます。
●純正新品リフターにWPC+MOS2ショットを施しました。 ●同じく新品純正カムメタルにWPC+MOS2。
●STDカムシャフトがセットされました。
●新品J系クラッチハブにPamsオリジナルクラッチキットを組み込みます。操作力が軽く、そして切れが良いとご好評頂いております。ニュートラルから1速へシフトした際のショックもかなり軽減されます。
●レーザー測定によるフレームセンターチェック後、パウダーコートを施します。
●パウダーコートの際各部に入念なマスキングが必要となります。摺動部分、ベアリング圧入部分など。
●スイングアームのピポット部分。オリジナルのニードルベアリングキットを組み込みます。
●ステムベアリングも交換。
●ステアリングヘッドナットの締め付け具合でベアリングの寿命も変わる大事な作業パートです。 ●ステムアンダーにステアリングロックをセットします。
●Rフェンダー、インナーフェンダー、テールレンズASSYとR廻りを組み立てていきます。
●バッテリーケースを中心にジャンクションパネル及びセンターハーネス等を組み付けていきます。
●こちらもパウダーコート済みのメーターブラケットに新しいクッションを貼付けたところです。
●フロントフォークのオーバーホールです。ボトムケースはバフフィニッシュ済み。
●デッドストックで在庫にあった純正新品Rショックを惜しげも無く今回は使用しました。現在は残念ながら廃盤となってしまいました。
●フロントハブに新品のベアリングを打ち込みます。当時よりもグレードの上がったシールタイプを採用。
●スポークの張り上げ、タイヤのセットが完了しました。
●ニードルベアリングキットがセットされたスイングアームをフレームに取り付けていきます。
●まずはRから立ち上げます。 ●純正のメッキフェンダーに新品のRショックが綺麗です。
●ディスクのセットされたFホイルを取り付けます。
●ちょうど塗り上がって来た外装を乗せて雰囲気を見てみましょう。実はオリジナルのD1カラーより少々ダークに色合いを変更しています。 ●前後足回りがセットされ完成したエンジンの搭載をまつ車体側。
●完成したエンジンの、いよいよ搭載となりました。
●エンジン搭載後各部補器類をセットし無事火入れも完了。新車時よりも静かなのではないか?と思う程静かなアイドリングを奏で始めました。
●納車後ある程度の走行を重ねた上で、オーナーの希望によりキャブレターをCRから負圧タイプのキャブレターに変更。同じ負圧キャブでもスロポジ搭載タイプのキャブでSPIIと点火時期を連動させる事によりSTDを遥かに上回る乗りやすさと力強さ、そして高燃費を実現しました。街乗りに、長距離ツーリングにと大活躍中です。当初のリクエスト通り、旧車を意識せずいつでもどこでも安心して乗っていける、そんなZ1に仕上がったと思います。これからも末永く楽しんで下さいね。