このプロジェクトは本人の中で数年単位で計画されていたもので、このプロジェクトを実行するに至り、パーツの収集等に励んでいたが、間違ったパーツを購入したり、物がなかったりと苦労し、ようやく実行に移せたZ2完全再生プロジェクトです。

●クランクケースのボルトも全て純正を再生。 ●ロア側クランクケース。オイルラインは勿論、各ボルト穴も全て洗浄され、ペイントし、再生されたクランクロアケース。
●ロアケース同様に仕上げられたアッパーケースに、リビルトしたクラッチバスケットや、メーカー出荷時以上にフレをとったクランク。トランスミッションも完全にオーバーホールされセットされた状態。 ●ロアケースを閉めたところ。シフトの動き等再度確認。

●完全に閉められた腰下。ケース内のパーツ達はこれから何十年と日に当たることはないでしょう。

●STDに再生と言うコンセプトから使用したピストンは純正オーバーサイズピストン。スリーブ内の映り込みが美しい。
●オーナーたっての希望で設けられたニップル。見たことのある方はほとんどいないと思うが、初期型の中でも本当の初期には設けてあったニップルの再現。当初のインシュレータにはニップルはなくここに設けられていました。今となってはニップル付きのインシュレーターをつければ問題はないが、ここはオーナーのこだわりで再現。
●シリンダーヘッドも全てリフレッシュされ、カムシャフトまで組み付けた状態。金色のニップルが密かにアクセントになっている。
●ジェネレーター廻りの組み付け。ワンウェイクラッチや、発電等かなり重要な役割をしている部分。
●車体廻り、フレームは今回のプロジェクトをスタートさせる前に既にパウダーコート等を施し持ち帰っていました。サイド持ち込んでもらい立ち上げ。ホイル廻りは新品で張り替え、Fフォークも完全OH。
●エンジンを車体に搭載。後は廻りを組み付けて行くだけ。
●ここからは本人持込みこだわりパーツ。まずはオリジナルマフラー。
●オリジナル初期スイッチをリビルト。ハーネスも作り直し、見た目だけでなく、完全に再生しています。
●幻の黄針メーターにリビルト。
●Kawasaki純正オプションのオイルクーラー。
●点火系も純正新品と言うこだわりよう。
●初期キャブ完全リビルト。この手が好きな方にはたまらない?
●チェーンも勿論630チェーンでスプロケットも純正を使用。
●オーナーと綿密な打ち合わせをするスタッフ。
●忠実な再現に喜ぶオーナー。他のページでも登場しているので見たことがある方もいるかもしれませんが、このオーナーは実はこれが3台目のZ。だから思い切ってフルノーマルにこだわれている。所有している3台のコンセプトが一台は走り、一台は待ち乗りツーリング、そしてこれがノーマルの再現となっている。
●初期型4ウェイジョイント。
●オリジナル初期型フロントフォーク。 ●ブレーキシステムはダブルディスク化。ローターはローター研磨済。
●キャリパーも完全オーバーホール。パットは泣きづらい、特殊な物を使用。
●キャリパーの側もペイントされ美しい。ここまでくればモーターショーや、展示会等にメーカーが展示しているレベルの美しさと言っても過言ではない。
●そんなレアものパーツも盛りだくさんのノーマルZ2の完成。シートも純正品を持込み装着。
●とことんこだわり抜いたZ2が完成し、永年のプロジェクト達成の瞬間。Zをこよなく愛すオーナーと記念撮影。
●写真ではその迫力が半減してしまうが新車と言っても疑う人はいないぐらいの仕上がり、大抵の人はZに限らず、何台か所有していると偏ってしまいがちだし、調子良く乗れるものばかり乗ってしまうが、このオーナーは所有する3台のZのそれぞれの良さを楽しんでいると言った感じを見受けられる。ちゃんと飾りではなくバイクとして乗る楽しみ方を知っている。レアものパーツをふんだんに使いつつもそれぞれをきっちりリビルトし、最大限ちゃんと機能させてあげ、レアものとあがめられているパーツをつけて喜んでいるというより機能させて喜んでいると言う感じを受けた。PAMSの現代のZというより完全に当時の再現的な車両となったZ2。オーナーの永年のプロジェクト、ここに完了致しました。