車体を購入ししばらく乗っていたが何となくぎくしゃくした感じで乗りづらく、Zってこんなもんなのかと相談にきた今回のオーナー。Zらしさを失わずにSTDが持つポテンシャルを引き出すようなモディファイを施したいということになり今回はシャーシ系を重点的につめる作業となった。

●フレームのセンター出し後パウダーコート仕上げを施す。飛び石等にも負けない柔軟性を併せ持ちながらも強靭な皮膜を形成します。足廻りとオーナーの使用環境に合わせ控えめな補強を入れました。
●ブラック/ブラック仕様のソードホイルを装着。必然的にRディスク仕様となる。 ●PAMSクロモリスイングアームに交換。Rショックマウントもレイダウンする。スイングアーム幅に合わせショックマウントにはつぶし加工が奇麗に施されている。
●前後足廻りが仮組されたフレーム。Fフォークは38φを採用。ステム上下も交換しているが街乗りでも十分な切れ角と直進性向上の為の適切なオフセットの組み合わせ。 ●エンジンが搭載される。今回はエンジン本体には手を付けていない。
●既にへたり気味だったポイント点火からDYNA2000エンデュランスKitに換装される。強力なスパークは当然のこと適切な進角制御によってトルクの増大、エンジン耐久性向上等の効果もある。もちろん煩わしいポイント調整等からも解放されメンテナンスフリーとなる。
●DYNA2000用の2.2Ωグレーコイル。フレームに干渉しないよう工夫してある。 ●メインハーネス等も新品が装着され電装系も一新された。左サイドカバー内には奇麗にフローティングマウントされたDYNA2000イグナイターユニットが見える。
●控えめな補強。 ●キャスト化によりRディスク仕様となった為Rブレーキマスターシリンダー用カップの位置決めをしていく。バックステップにはこれまた控えめなPAMSバックポジションKit(限定ディスク仕様)を採用。
●ノーマル風に見えるトルクロッドも実は専用の長さで制作されたステンレス製の物。サポート取付位置から真っすぐに引いてやるのが基本です。 ●着々と完成に向けて作業を進めます。
●WP製Rサス。フリクションの少ないビギニング特性と安定した減衰が持ち味です。バネレートもPAMS専用レートで仕上がっています。ボディ本体の鋳物部分がうまくZにマッチします。本来ホワイトのスプリングはパウダーコートにてブラックにコーティングされます。 ●仮付けのRショックからWP製Rショックに付け替えられた。
●FディスクはPAMSオリジナル296φリジットタイプ。材質はもちろんのことインナーアウターともに熱処理がしっかりと施され高品質な物となっています。キャリパーはAP2696のブラック仕上げで決まり。
●フレームを始めタイヤホイルに至るまでそのほとんどに今回手を入れさせて頂いた。オーナーの望んでいた味付けに出来たと思う。今までの不安を吹き飛ばしZを心から楽しんでもらいたい。